日 時:平成30年 6月16日(土) 14時30分~
講演者:三浦佑之 氏(4院文博)
会 場:大学3号館 2階 321教室
【講演概要】
古事記という書名はよく知っているが、さて内容はと思われる方も多いでしょう。一言でいえば、上巻はさまざまな神が躍動する長編小説、中・下巻は天皇とその周辺の人びとにまつわるお話を集積した短編小説になっています。そのなかから今回は、「黄泉の国訪問」「天の岩屋」「稲羽の白うさぎ」などよく知られた神話を味わいながら、神話はなぜ語られるのかといったことを考えてみようと思います。
【講演者プロフィール】
三浦佑之(みうら・すけゆき)
1946年三重県生まれ。成城大学・同大学院修了後、共立女子短期大学・千葉大学・立正大学などを経て、現在、千葉大学名誉教授。古代文学・伝承文学の新たな読解の可能性をさぐる。著書に、『浦島太郎の文学史』 『口語訳古事記』(第1回角川財団学芸賞受賞)『古事記を読みなおす』(第1回古代歴史文化みやざき賞受賞)『古代研究 列島の神話・文化・言語』『風土記の世界』など。