寄稿者:T
具体的な数字を挙げ、客観的な視点で語られた山田哲夫さんの公演は、明快かつ説得力ある者でした。
日本のODAすなわち公的国際協力が毎年減少していて、国際社会からは3流国とみなされていること。
アフリカが自力で成長できない諸々の理由。
途上国世界に存在する絶対的貧困人口について。
1970年に日本を出て、35年間オーストリア・ウィーンに住みながら、世界を見つめてきた山田さんならではの分析に納得しました。
一番印象に残ったのは「真の国際人とは」という部分でした。
「それは英語が達者なことでもなく、海外に暮らしたことでもない。
海の向こうで飢餓に苦しんいる人のために祈ること。
どこにいても、自分のことだけでなく他者のことを考えることが出来る人が
『真の国際人』なのではないか。」
山田さんのこのメッセージは成城で学ぶ子供達にも、ぜひ聞いてもらいたいと思いました。