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境新一(現教員)編著
2015年2月28日 論創社
定価:2,200円+税
ISBN 978-4-8460-1413-1

アート・プロデュースによる感性と論理の融合! ブランディングにも新たな示唆

歌舞伎、ピアノ調律、映画監督、建築家、画家、研究者・・・さまざまな現場で
活躍する7名が明かす、アート・プロデュース&マネジメントの奥義!ユニーク
なオムニバス講義シリーズ第三集。

 

    目次
    はじめに……境 新一(成城大学経済学部・教授)

  1. 歌舞伎座の125年 ─新開場した歌舞伎座,その歴史……岡崎 哲也
    (松竹・常務取締役,歌舞伎座・取締役,プロデューサー)
  2. ピアノ調律60年……山田 宏(松尾楽器商会・顧問,ピアノ調律師)
  3. 映画におけるアートとビジネスの境界線……田中 誠(28文C)(映画監督,脚本家)
  4. 建築家の思考 -沈黙から遊戯性へ……相田 武文(芝浦工業大学・名誉教授,建築家)
  5. 息吹を吹き込む……島村 信之(白日会会員,画家),荻浜 薫(ライター)
  6. 挑発するアートから共存するアートへ──ジャン・ティンゲリーとニキ・ド・サン=ファル
    について………北山 研二(成城大学文芸学部・教授)
  7. アート・プロデュース論の枠組み―実践事例ならびに「千の音色でつなぐ絆」プロジェクト
    を通して―………境 新一(成城大学経済学部・教授)

 【編者 はしがき】

本書は,筆者が成城大学で担当する総合講座Ⅱ「創造の原点~匠が語る価値創造の行為と作品~」(2012年9月~2014年1月,全13回)で展開されたアート・プロデュース,“人を感動させる価値の創造と提供”の現場に携わる芸術家(アーティスト),研究者等のオムニバス講義のエッセンスを再現したものである。部分的に筆者が同大学で担当する「成城学びの森」講座での内容も反映している。今回は既に,上梓させていただいた,『アート・プロデュースの現場』(2010年),『アート・プロデュースの仕事』(2012年)につづく第3集目となる。

この講座の趣旨は,アートとビジネスが相互浸透する今日の状況を踏まえて,人を感動させる価値創造および提供を行い,公益に資するクリエーター,プロデューサー,職人(匠),研究者などをとりあげ,その専門分野と技法,価値創造の行為と作品,能力開発と後継者育成,仕事に対する姿勢から多様な知見を学ぶことを目指すものである。
具体的にとりあげる対象は,日本の内外を問わず,人文社会・自然科学分野の研究者,美術・音楽・演劇など芸術・アートの分野(対象としては西洋文化だけでなく,日本の伝統芸能も含む),衣食住に代表される生活産業やエンタテインメント産業,展覧会・展示会・ファッションショーなどのイベント事業で活躍するクリエーター,職人などの価値創造という「行為と作品」である。具体的なケーススタディ,プロデュース&マネジメントの理論と事例を本学教員,ゲスト・スピーカーなどの講話も交えながら進めてきた。
本講座は今年で6年目を経過し,副題も「感動を創る」「創造の原点」などと多少の変化もあるものの,2009年に開講以来,毎回100名を超える多数の受講者に恵まれた。また,この間に登壇されたゲスト・スピーカーは,常に私自身が拝聴したいと考え得る最高の顔ぶれを追求した結果,延べ50名を超えるに至っている。彼らの専門分野は,絵画,演劇,衣裳,テレビ(メディア),音楽(日本,欧米),伝統芸能(日本の能楽,義太夫,歌舞伎,長唄)と広範囲に及ぶ。勿論,分野の組み合わせは自由である。彼らはアーティストとしては勿論,プロデューサーとしても手腕を発揮されている点に特徴がある。本書ではこのうち7つのテーマをとりあげている。
 今日,アートとビジネスは相互の関わりなしには存続しえない。アートはビジネスに,ビジネスはアートに影響を与える。アートとビジネスの出会いは,究極のところ異分野の人々相互の出会いに尽きる。人々の出会いは単純な彼らの総和ではなく,単体の性質を超えた化合であり,異次元のものを創造する原点である。縁を結び,縁を尊び,縁に随うことによって,人を感動させる価値の創造および提供がなされる,そしてプラスαとしていかなる価値を加えるかが重要であろう。
 なお、本書は「平成26年度成城大学科学研究費助成事業等間接経費による研究支援プロジェクト/研究成果の公表(出版等助成)支援」を受けております。
                             2014年10月 研究室にて 境 新一