工藤信彦(旧教員) 著
2012年3月 私家版
詩心の友に-
八十一歳を生きています。長くも生きたものよと、つくづく思います。
十六歳の時、突然書き出し、詩人を夢見、三十歳になる前に詩才無しを知り、詩人を降りました。
以後、しばらくは、詩について書く仕事に携わりましたが、もう三十年、詩からもも遠くなっております。
時々、書くと詩という様式になることに、何だろうと思って付き合って今日に。
はじめての詩集が、生地樺太を書いていることに、感慨をもちます。
長い間私の詩心を支えてくれた方々に、このささやかな一冊を届けます。
そして、樺太を考えていてくれている人々にも。
一つの墓標のようなものとして、川崎さんに感謝しながら。
二〇一二年二月末
工藤信彦